先日のセミナーにて紹介された
最新のアロマテラピー研究についていくつかご紹介します。
以前、「認知症予防のアロマ」としてテレビなどで紹介され、
話題になったことがありましたね。
そのときのオススメ精油は
・ローズマリーカンファー
・レモン
・ラベンダー
・オレンジ
ということでしたが、
その他にも認知症や脳血管障害に対して
アロマテラピーを使った研究があります。
①アロマテラピーによる認知症患者の抗精神薬の減薬
病棟スタッフがラベンダーの香りを身につけて、
病棟内での「芳香療法」を実施。
芳香療法期間と期間外を比較したところ、
・抗不安薬
・抗精神病薬
・睡眠導入薬
の処方量がそれぞれ有意に変化したということです。
芳香療法を行った期間は処方量が減少しました。
鎮静系の香りは不安や異常興奮、睡眠障害や鬱状態が改善される可能性が示されました。
②ローズマリー精油によるアパシー(無気力)の改善
脳梗塞後、自発性低下・感情障害などが認められた患者さんに対して、
・ローズマリー精油のアロマバス(午前9時~12時の間に)
・ローズマリーエキスのカプセル内服
をしてもらったところ、自発性・感情障害の重症度が改善されました。
やる気スコアも改善を認めたとのこと。
日中の眠気が消失し、生活にメリハリがつくようになったそうです。
これらの研究はご自宅で介護されている方にも役にたちますね。
補助的にアロマテラピーを取り入れていくことで、
生活のメリハリ、自発性を取り戻し、
また、不安や興奮を落ち着けて、質の良い眠りの援助ができると思いました。
健康な方でも今は季節の変わり目ですから、急な気温や気圧の変化が原因で、
リズムを崩してしまうことがあるかもしれません。
そのようなときにも、アロマテラピー、使えますね。